2023/06/09 09:53
タイトル:イギリスのシルバーホールマーク:細部へのこだわりと鑑識の極み
イギリスのシルバーホールマーク制度は、その精密性と厳格さで知られ、古代からの伝統を今日まで維持しています。これらのホールマークは、シルバー製品の純度、起源、そして製造年を特定することができ、まさに鑑識の極みと言えるでしょう。
イギリスのシルバーホールマークは主に4つの要素から成ります。それらはスポンサーマーク、標準マーク、アサイオフィスマーク、そして日付文字マークです。
スポンサーマークは製品を製造またはスポンサーした会社または個人を識別するためのもので、通常はイニシャルが特定の形状で囲まれた形で表されます。
次に重要なのが標準マークです。このマークはアイテムの金属の純度を示しています。例えば、スターリングシルバー(92.5%のシルバー)は、頭を下向きにして足を前に出したライオン(ライオン・パッサント)というマークで示されます。
アサイオフィスマークは、アイテムがテストされ、マーキングされたアサイオフィス(試験所)を示します。イギリスには現在4つのアサイオフィスがあり、ロンドン、バーミンガム、シェフィールド、エディンバラとそれぞれが独自の記号を持っています。
最後に、日付文字マークはアイテムがテストされた年を示しています。このマークはアルファベットの文字で表され、各アサイオフィスは独自の年次記号を使用します。しかし、このマークは現在任意的であり、全てのアイテムに必ずしも見られるものではありません。
ホールマークは、シルバーアクセサリーやアンティーク銀製品の質、年代、起源、純度を確認する重要なツールです。これらのマークは通常見えない部分に打たれ、ルーペで確認します。
これらを理解することは、特に古銭やアンティークの銀製品を購入する際に重要で、真偽と適正価格を判断するのに役立ちます。一部の収集家や研究者は、ホールマークを追跡して歴史的な製品の流通経路や製造過程を解明することもあります。これらのホールマークが示す純度と起源は、消費者に信頼性と透明性を提供します。
アルテミスクラシックにも、独自のホールマークをデザインとして、2023AW以降の新作から徐々にシルバー作品に入れる予定です。
王冠に楕円はOSAMUデザインの「O」を意味(左)
ライオンはイギリスと同じく925シルバー製品の意味(中)
JPは日本のブランドを意味(右)
刻印は、刻印のスペースが入るものにだけ入れる予定で、あくまでデザインの一つとして入れる予定です。