若い主人公・悠人（ゆうと）は、東京原宿で小さなショップを立ち上げ、シルバーアクセサリーを作る職人兼デザイナー社長として働いていた。ブランド名は「アルテミスクラシック」。彼は天才的なデザインセンスの才能を持ち、また努力家であり、熱意と情熱に溢れる人物だった。

彼の夢は、自身のブランドを創設し、人々にその美しいアクセサリーを届けることだった。ある日、悠人（ゆうと）は偶然、彼の才能と情熱を見抜いた謎の男・チャット（茶髪のトオルからついたあだ名）と出会う。後に判明するが、チャットはライバル企業「スマートジュエリー」の創設者の1人で、アルテミスクラシックの社員「花梨（かりん）」の兄だった。彼はスマートジュエリーの元社長と共に企業を成長させた人物であった。

スマートジュエリーの社長が病死で突然亡くなり、その跡を継いだのは息子の翔（ショウ）だった。翔（ショウ）とスマートジュエリーの社員のソヨン（韓国系の超美人さん）は幼馴染で、彼女は翔（ショウ）の信頼も厚かった。社長を継いだ息子翔（ショウ）とチャットは、現実的なチャットと夢ばかりを追う翔（ショウ）と意見が合わず、次第に仲が悪くなる。だが悠人（ゆうと）に魅力を感じたチャットは退社を決意し、息子の翔（ショウ）は辞めたチャットに対してライバル心を燃やす。一方で、悠人（ゆうと）は街で何度か偶然会ったスマートジュエリーの美人社員・ソヨンに惹かれるようになる。

ソヨンは容姿端麗で頭もよく仕事も出来るがツンデレの性格である。彼女もまた悠人（ゆうと）に興味を持ち始める。一方で、チャットの妹である花梨（かりん）も悠人（ゆうと）に想いを寄せており、彼女は頭がよく、一途で優しい性格。そして悠人（ゆうと）の社員である。ここから三角関係が始まる。

スマートジュエリー新社長の翔（ショウ）と一緒に悠人（ゆうと）を認めつつも、猛（タケル）は仕事でもあり悠人を妨害をしてしまう。しかし、後に猛（タケル）は悠人（ゆうと）たちが成功する姿を見て、徐々に自分も彼らのように成長したいと思うようになる。

三角関係が始まる中で、悠人（ゆうと）はソヨンに惹かれつつも、自身に気持ちも寄せ会社の為に一途に頑張る花梨（かりん）も認めるようになってくる。一方で、スマートジュエリーは彼らを妨害し続けるが、悠人（ゆうと）とチャットはそれに立ち向かい、さらなる成長を遂げる決意をする。

また、チャットの人脈を活用し企業の成功を導いていく。しかし、スマートジュエリーは彼らの成功を快く思わず、弁護士を通じて邪魔をし続ける。主人公達は、スマートジュエリーのみならず、資金不足や他の競合他社との戦いにも苦しめられる。

そして資金不足が深刻な状況の中、チャットの友人が開催する大きなファッションショーがあり（有名人も多数出演し、日本のメディアにも最も注目されるファッションショー）参加出来るチャンスが訪れる。銀行の追加融資は次の決算次第と、そのファッションショーの結果次第だと告げられてしまう。

新社長翔（ショウ）は幼馴染のソヨンを密かに愛していた為、ソヨンが主人公の悠人（ゆうと）に、想いを寄せていた為に腹をたて妨害をしていた事も明かされる。翔（ショウ）は、後輩の猛（タケル）に新たな妨害工作を指示する。

悠人（ゆうと）とチャットのブランドはファッションショーに出演するチャンスが訪れたが、ファッションショー直前、スマートジュエリーの新社長翔（ショウ）はチャットに対するライバル心や悠人（ゆうと）への嫉妬心を燃やし、猛（タケル）に妨害を続けるように指示するが、悠人（ゆうと）の一途に頑張る姿に猛（タケル）に迷いが生じ、猛（タケル）は言う事を聞くのをやめてしまう。だだ、これまでの色々な妨害工作に疲れ果てたチャットは、体調を崩しながらも頑張っていた。そして、ショーの前日、注意散漫で交通事故に遭い、重傷を負ってしまう。悠人（ゆうと）とチームは悲しみに暮れながらも、ショーの成功のために最後の力を尽くす。この姿に猛（タケル）はこれまでの自分を恥じて悠人（ゆうと）に協力を申し出る。

そして、ファッションショーは見事に成功し、税理士の計算を待っていた決算も予想をはるかに上回った為、銀行の追加融資を取り付ける約束を手に入れることができた。しかし、その喜びもつかの間、チャットは死去してしまった。悠人（ゆうと）は深い悲しみに暮れるが、花梨（かりん）とソヨンは彼を支え続けた。

悠人（ゆうと）は自分の心の中でソヨンと花梨（かりん）の間で揺れ動く気持ちに葛藤する。最終的に彼は、花梨（かりん）と共に未来を築くことを決意する。妹の幸せを願うチャットの意志を継ぐとともに、彼女との共通の夢を追い求める決心をする。一方、ソヨンは悠人（ゆうと）と花梨（かりん）の選択を祝福し、彼らを温かく見守ることを選ぶ。

そして、ソヨン、猛（タケル）と、スマートジュエリーを退社して、互いに自身のジュエリーブランドを始める事を決意する。悠人（ゆうと）の姿に感銘をした2人は自分達のビジョンを追求し、夢を追いかけることで新しい道を切り開こうとする。猛（タケル）は勉強の為にパリへいき。ソヨンは東京で新しく小さな事務所を構える。新社長の翔（ショウ）はソヨンと猛（タケル）が、自分の元を去り傷心していた所、脱税疑惑で捜査が入る。ソヨンの密告だった。

物語は、競争と愛情の狭間で、若者たちが自分自身を見つけて成長していく姿を描いている。チャットの死は、彼らにとって大きな試練だったが、友情と愛情の力で、新たな夢に向かって進むことができた。悠人（ゆうと）と花梨（かりん）は、チャットの意志を継ぎ、新たな挑戦に向かう決意を持つ姿を描き出す。